イベント詳細

平成30年度「街かど古典カフェ」Ⅰ・春季講座

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期日 2018-05-26~2018-06-30
場所 虎屋京都ギャラリー
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    開催日時 2018-05-26~2018-06-30
    開催場所 虎屋京都ギャラリー
    料金・参加費など 有 8,000円
    主催者 古典の日推進委員会
    問い合せ先 古典の日推進委員会
    問い合わせ先(電話) 075-212-4767
    Webサイト イベント情報
    内容 パリ街角のカフェのように、少人数で講師を囲み、親しく議論を深める贅沢な講座です。
    明治150年を記念して「近代日本古典にたどる幕末維新」をテーマに、芳賀徹先生に5回シリーズでお話しいただきます。

    【講座内容】
    歴史上の証言であると同時にすぐれた文学古典でもある幾つかの文章によって、18世紀後半から19世紀末にかけての日本人の対西洋の精神史(ものの考え方、感じ方の変遷)をたどります。(全5回)

    1,杉田玄白 『蘭学事始』(5月26日(土))
    ためらいながらも少しづつ西洋科学への好奇心に目ざめ、西洋文明の積極攝取へと向かってゆく一学徒の心理。(岩波文庫)

    2,渡辺崋山 『鴃(げき)舌(ぜつ)或(わく)問(もん)』 『慎機論(しんきろん)』(6月2日(土))
    主として医学へと向かっていた「蘭学」を、西洋列強のアジア侵略の急激な圧力(「外患」)のもとで、一気に「洋学」へと押しひろげた武士知識人の危機意識。(岩波文庫)

    3,今泉みね 『名ごりの夢』(6月16日(土))
    江戸の蘭学の名門桂川家(七代目甫周)の一人娘として1855年(安政2)築地に生まれたみねが回想する、幕末江戸の大川端の夕焼けの空。幼いみねをおんぶして自宅に連れて行ってアメリカみやげをくれた福沢(諭吉)さんのお背中が大きかったことをはじめ、大勢の優秀な愉快な門人たちの表情。「まるで夢のようでございますねえ」と回想する老媼の語り口そのものが、もう一つの幕末を彷彿とさせる。(平凡社、東洋文庫)

    4,福沢諭吉 『福翁自伝』 「故大槻磐水先生五十回追(つい)遠(えん)の文」(6月23日(土))
    故郷中津藩の息苦しさを嫌い、その故郷に自分の足で砂をかけて長崎の蘭学塾に向かった福沢青年。長崎から大坂の緒方塾に、江戸の中津藩蘭学教師に、そしてアメリカへ、ヨーロッパ一周に、またアメリカへと幕府使節の三度の旅をし、慶応義塾、西洋事情、学問のすすめへと、ペリー来航を「一線の血路」としてみずから運命を切り開いていった眉目秀麗の知的エリート、その「颯々」たる姿。1876年(明治9)本郷の大槻邸で催された大槻玄沢(磐水)50回忌の集会で、日本洋学の代表として彼が読んだ「追遠の文」は、幕末=明治の思想史の骨格を把えた稀代の名文。(岩波文庫及び岩波『福沢諭吉選集』第12巻)

    5,久米邦武編述 『特命全権大使米欧回覧実記』(6月30日(土))
    以上4者の語る徳川日本における西洋研究の分厚い蓄積を受け継いで、明治新政府が派遣した旧武士集団50名による北米、全欧の近代産業文明の現場とその歴史の徹底調査(1871年・明治4~1873年・明治6)の報告書。その周到な観察と旧日本への真摯な反省、豊かで鋭い感受性、そしてみごとな漢文訓み下し体の文章。私はこの「実記」を日本人による西洋研究の空前絶後の金字塔と呼ぶ。徳川文明はこの使節団に収斂し、明治日本はこの大冒険から出発した。(岩波文庫 全5冊)
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